通勤読書「バスター・キートン自伝」

サイレント映画三大喜劇王チャップリン、ロイド、キートン。これは口頭で話したことを第三者によってまとめあげられた一冊らしいが?

バスター・キートン自伝―わが素晴らしきドタバタ喜劇の世界 (リュミエール叢書)

バスター・キートン自伝―わが素晴らしきドタバタ喜劇の世界 (リュミエール叢書)

彼の活躍は舞台から始まりサイレント、トーキー、テレビまで。
幼い頃の、舞台におけるハプニングには驚かされることばかり。身を張って笑わせるとは彼のようなこと。
舞台が映画になれば、それに合った笑いを考え、
ストーリー仕立てになれば、それに見合う笑いを考え、
サイレント映画の喜劇役者というのは、視覚で人を笑わせ泣かせることができる最大の表現者である功績や苦労がうかがえる。
同時代に活躍していたチャップリンとの関わりが興味深いところで、かなり意識していた存在だったのではないかというのは最初から最後まで思った。
チャップリン監督作の「ライムライト」では唯一共演
ライムライト [DVD]

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彼の存在を。読んで、知ることができてよかった。今の時代になって彼の名がもっと知れていたのかは彼の役者としての実力や当時の名声、でなく映画界におけるビジネス運だとか、そういうものがあるのかなあと思う。
本として彼の人生とその当時のビッグスターたちとの関わりが残っているのが素晴らしい。